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コラボレーション活動
Recycling Meets Design® Project
出展アイデア
MaiLoop(メイループ)
繰り返し使える配送用パッケージ
MaiLoop(メイループ)は、繰り返し利用可能な配送用パッケージです。再生プラスチックにリサイクルゴムを混ぜて作った柔らかなシート状の素材を用いて、様々な形の袋を試作しました。四角いスタンダードな形のパッケージは、書類や書籍を送るのに適しています。
小さな三角形のパッケージは、アクセサリーや小物といった、ちょっとしたものを気軽に送るのに適しています。
素材が柔らかいため、「漫画の吹き出しのような形」や「ハート型」「星形」など、さまざまな形のパッケージが制作できます。
伝票つきファスナーで配送も返却もかんたん
このパッケージを用いた「あたらしい配送システム」も考案しました。
パッケージに封をするための四角いファスナーは「電子伝票」を兼ねており、差出人は紙の伝票を使わず、アプリやwebサイトから簡単に荷物の登録と発送手配ができます。
このファスナーに電子タグを内蔵することで、差出人と受取人の双方が、配送中の荷物の位置情報をいつでも確認できます。
配送完了後は、受取人がファスナーを開けた瞬間に画面表示が切り替わり、パッケージを返却できる近隣のポストや郵便局の情報が表示されます。受取人はパッケージをポストに投函するなどして返却し、管理拠点でクリーンにされたパッケージは、郵便局やコンビニの店頭窓口で再配布され、繰り返し何度も使用される仕組みです。
使い捨てパッケージが、使い捨てない配送材に生まれ変わる
現状の配送システムでは、封筒や段ボール箱などの梱包材は、そのままゴミとなって捨てられるか、一度古紙となってから新品のダンボールとして生まれ変わっています。
Mailoopは、食品パッケージなどでできた再生プラスチックとリサイクルゴムを合わせたシートでできているため、丈夫で柔らかく耐水性があり、洗浄するだけで何度も再利用できます。
使い捨てられた食品パッケージを回収して、繰り返し使える配送パッケージに生まれ変わらせるアイデアは、限りある資源を循環させるための大きな一歩です。
また、このようなパッケージを気軽に使える配送システムを充実させることで、物理的に「モノを送る」ことがより気軽になり、メールやデジタル上のやりとり以上のコミュニケーションを生み出す新たな習慣になります。
MaiLoopは、ヒト・モノ・コトが心地よく循環する社会を目指した提案です。
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ファスナーが電子伝票になっている
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アプリやwebサイトから簡単に荷物の発送手配ができる
デザイナー
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小玉 文 AYA CODAMA(株式会社BULLET)
1983年大阪生まれ。東京造形大学卒業。AWATSUJI designに7年在籍後、2013年に株式会社BULLETを設立。素材の質感や印刷加工を駆使した「手で触れて感じるデザイン」に魅せられ、パッケージデザインをはじめ、グラフィックの枠を越えた作品制作を行う。著書に『パッケージデザインの入り口』(エムディエヌコーポレーション / 2021年)。主な受賞歴に、German Design Award、One Show (gold)、Pentawards (platinum)、Cannes Lions、D&AD、iF Design Award、グッドデザイン賞など。東京造形大学 助教。
[web]https://bullet-inc.jp/
[instagram]@ayacodama
[Twitter]@inc_bullet
[facebook]https://www.facebook.com/aya.codama/ -
鈴木 英怜那 ELENA SUZUKI (大日本印刷株式会社)
1992年神奈川県川崎市生まれ。2018年東京藝術大学大学院デザイン専攻修了。同年DNP入社。パッケージのデザイン・製品開発・マーケティング等に携わる。
引っ越し先の自治体の段ボール回収方法がわからず、自宅の一室を段ボールコレクションルームとしている。