共創活動

Recycling Meets Design® Project

出展アイデア

フラットに循環するアメニティ
RETTER(リター)

封筒に収まる、はがきサイズのアメニティセット

使ったらすぐに捨ててしまうホテルアメニティ、もったいないと感じたことはありませんか?

RETTER(リター)は、はがきサイズの薄い板を切り離し、組み立てて使うホテルアメニティです。
2ミリ程度の薄いリサイクルプラスチックの板から、宿泊者自身の手でくし、歯ブラシ、カミソリ、クリップの4つのアメニティを作ることができます。
同じ製品を何度も使いまわすことが難しいホテルアメニティ。環境負荷が低い素材で、無駄が少ないデザインを考えました。
歯ブラシのブラシ部分や、カミソリの先端などの口や肌に触れる部分は、衛生的なバージンプラスチックのパーツを組み合わせるため安心です。

アメニティのリサイクルを、ホテル宿泊者が楽しく体験

プラスチックは、生活者が再生プロセスを想像しづらく、リサイクルの実感がわかないことが大きな課題です。
そこで、ホテルのフロントなどにシュレッダー機を設置して、宿泊客が使い終わったアメニティを自分で粉砕する仕組みを考えました。
自分の手で使用済アメニティを細かい素材に戻すことで、普段はブラックボックス化してしまうプラスチックの再生プロセスを楽しく知ることができます。

素材も、形も、プロセスも、環境にやさしい

RETTER(リター)アメニティは、多角的に環境に配慮することを目指します。
素材には、現在使い道が乏しく、CO2排出量が少ないリサイクルプラスチックを使用しています。そのうえで、すべてのアメニティを薄くコンパクトな形状にまとめることで、必要な素材量や製造負荷を最小限に抑えることを目指します。
ホテルへの納入時には薄く平らな形状で、ホテルから再生工場へは粉砕された状態で運ばれるため、輸送するときのCO2排出量も抑えることができます。

  • 宿泊客が手で切り離して
    組み立てるアメニティ

  • 1枚の板から、くし・歯ブラシ・カミソリ・クリップができる

デザイナー

  • 梶田 岳(株式会社GKダイナミックス)

    1998年神奈川県横浜市出身。2021年に多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業。同年GKダイナミックス入社。モーターサイクルや義足などのプロダクトデザイン、グラフィックデザインに携わる。プラスチックは多くのインダストリアルの製品に扱われる素材です。そんなインダストリアルデザインに携わる中で、私は今後世の中に生み出していく製品が真の意味で世のため人のためにしたいと考えてします。その第一歩となるモノを創造したいと思い、本プロジェクトへ参加しました。
    GKグループ
    GK Design Group (gk-design.co.jp)
    GK Dynamics
    https://www.gk-design.co.jp/dy2/

  • 菱木 啓之(株式会社GKダイナミックス)

    1968年神奈川県横浜市生まれ。東京藝術大学工芸科卒業。同年GKダイナミックス入社。モーターサイクルやスクーターを中心としたプロダクトデザインに携わる。プラスチックはプロダクトデザインには欠かせない素材である。しかしやがてはそれが大量の廃棄物となってしまうことも目の当たりにしている。デザインがもたらした環境問題をデザインで解決することはできないものか。そのような思いから本プロジェクトへ参加した。この活動が少しでも未来に役立てばと思う。
    https://www.gk-design.co.jp/
    https://www.gk-design.co.jp/dy2/

  • 鈴木 英怜那(大日本印刷株式会社)

    1992年神奈川県川崎市生まれ。2018年東京藝術大学大学院デザイン専攻修了。同年DNP入社。パッケージのデザイン・製品開発・マーケティング等に携わる。
    流行に乗って脱プラスチック生活を始めたものの4日目に頓挫。
    プラスチック抜きの人生は困難なので、友好的な関係を作りたいなぁと思いながら現在に至る。

  • 未来のあたりまえをつくる。DNP
  • 市谷の杜 本と活字館

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