共創活動

Recycling Meets Design® Project

出展アイデア

再生して循環するレコード
REPLAY RECORDS(リプレイ レコード)

「REPLAY RECORDS」 は、再生プラスチックでアナログレコードを制作するプロジェクトレーベルです。次世代の素材である再生プラスチックに、音楽という新しい価値を見出すことで、塩化ビニルの消費をおさえると同時に、再生素材を身近な存在へと転換します。

アナログレコードは、主に塩化ビニルという樹脂でできたプラスチック製品です。アメリカでは2020年にCDの売り上げを抜いて500億円以上の市場に拡大、近年の日本でもその売り上げは上昇を続けており、その樹脂の消費量は少なくありません。ただ、社会的な意義を見出す以前に、まずこのプロジェクトの入り口にあったのは「再生プラスチックでレコードを作ったらどんな音が鳴るだろう」「再生材特有の音が発見できれば、プラスチックの代替材ではなく、再生プラスチックそのものの魅力から利用を促進することができるのではないか」という新しい素材への好奇心でした。

本プロジェクトが構想するものは主に3つです。1つ目が再生プラスチックによるレコード盤の制作。2つ目が廃棄されるレコードを再生する仕組みづくり。そして、3つ目が再生プラスチックをレコードに起用するアーティストを横断的に繋ぎ、共同体的に取り組むレーベルとなることです。音楽業界が取り組むことのできる新たな廃棄削減の選択肢となり、音楽からゴミという概念がなくなる未来を描きます。

今回、プレゼンテーションを行うにあたって、簡易なモック盤を制作しました。再生プラスチックをレコードサイズに切り取り、音楽を再生するための溝のカッティングを行いました。結果、まだまだゆがみや粒子のムラが残っているため、ノイズが乗った状態となりましたが、さらに平滑性が追求できれば明瞭な音が再生されるはずです。時間的な制約から1回の検証で終わってしまいましたが、機会があればより精密なプロダクトを制作したいと考えています。

レコードが再生するまでの循環の流れ

デザイナー

CYQL PROJECT 日本デザインセンターから生まれた、人とものと廃棄の関係をデザインの視点から考えるプロジェクトです。捨てる人の気持ちを循環の起点ととらえ、リサーチとアウトプットのサイクルを伴う構想的なプロダクトデザインを行っています。
https://cyql.jp/

  • 深澤 冠(株式会社日本デザインセンター)

    コピーライター

  • 梶原 恵(株式会社日本デザインセンター)

    デザイナー

  • 星野 旭毅(株式会社日本デザインセンター)

    デザイナー

  • 松永 遥(株式会社日本デザインセンター)

    プロデューサー

  • 横田 泰斗

    Webデザイナー

  • 未来のあたりまえをつくる。DNP
  • 市谷の杜 本と活字館

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